ワインと書くこと。

自分にとって「書く」とは一体何なのだろうか。

ブログを書くのを少し休んで、そんなことを考えていた。(1年間書き続けたブログはこちら

書かなくても、別に困ることはない。けれど書かなかった(正しく言えば書くことから逃げていた)ことには、少し後悔の気持ちも残っている。

もちろん、そんな後悔があったとしても、次の日になれば何もなかったように時間はまた過ぎ去っていくだけで、日常は何も変わらない。

ただ、小さな後悔でもそれが積み重なれば、確かな「かたまり」となり、これは書くしかないと再びパソコンに向かいはじめた。

書きたいと思っても、書くことは決して簡単なことではない。

けれど、書いていくことで少しずつ心が軽くなり、自分にとって書いている時間が心の支えになっているのを感じている。

ワインを飲むようになったのも、家で過ごす時間をもっと大事にしたい。心にゆとりを持って過ごせる時間が欲しい。そんな気持ちを抱えていた時だった。

慌ただしく過ぎ去っていく時間を感じながら、このままではいけない。家族ともっと話をしたり、ゆっくりごはんを作ったり味わったりする時間を持ちたいのにできていない。そんな小さな後悔が積もり始めていた。

そんな時、ふとワインがあれば何か変わるかもしれないと、それまで自宅では手に取ることのなかったワインを日々の食卓で飲むようになった。

いつものご飯やその時にあるおつまみ、好きなものと少し飲む。ただそれだけ。

けれど、ワインが食卓にあることで、家族とゆっくり話をする時間ができ、ごはんをつくることや食事を楽しもうという心持ちになり、暮らしの中にゆるやかな空気が流れるようになった。

今でも慌ただしい日常は変わらないし、ゆとりのある暮らし、と言うには程遠い。

だけどワインが食卓にあるだけで、時間の流れ方は穏やかになり、そんなささやかな時間が私を支えてくれている。

だから私は手放さない。ワインも、書くことも。

今日のワイン

咲き始めた桜のような、淡いピンク色が綺麗なロゼワイン。

ピンクグレープフルーツのみずみずしい果実味と、フレッシュでやわらかな口あたりが心地よくリラックスモードに導いてくれる。

花を飾るようにテーブルに添えて、春の訪れと共に楽しみたいワインです。

【information 】

[ロゼ・ハリガリ]生産国/オーストリア、生産者/ヨハンナ・マルコヴィッチ、ぶどう品種/ピノノワール、ヴィンテージ/2022、タイプ/ロゼ・辛口


みたてワインについて

みたてワインでは、農薬や酸化防止剤などの添加物を極力使用せずに造られたワインを、お客様ごとのご要望に合わせてお選びしています。

ブドウ本来の味わいが詰まった美味しいワインを通して、大切な方と健やかに笑って過ごす時間をお届けします。

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