ないがしろにしたくない負の感情

「やりたいことが分からない」は、キャリアカウンセラーとして働いていた時に一番受けた相談。という私もやりたいことをずっと探していたので気持ちは痛いほどわかる。けれど、やりたいことを見つけることが全てではない。

やりたいことが分からない

大学を出て仕事に就いてもずっとやりたいことを探していた。やりたいと思うことを見つけては転職を重ね、いろいろな職場を経験した。

その経験はもちろん無駄ではなかったし、全てが今に生きていると思える。けれど、当時はひとつのことに打ち込めずフラフラしている(と思っていた)ことに誰よりも自分が納得していなかった。

比較的どんな職場でも順応できるタイプだったしどの仕事もやりがいはあった。けれどやりたいことを探すのはやめて、できることをやろうと思えた時、ずいぶん楽になった。

自分のことを苦しめていたのは自分だった。

やりたいことにこだわりはない。ただ自分のキャリアや働き方を考える時、ずっと心の中にある思いがあった。

それは時間を拘束されるのがとにかく嫌だということ。決められた時間に職場に行き、決められた時間まで働かなければいけないことがストレスだった。

負の感情から見えるもの

そんなことは仕方ないとか当たり前だとか、見て見ぬふりをすることもできたのかもしれない。けれど私にとってはとても重要なことだった。

思えば働き始めた頃からその気持ちはあったが、ライフステージが変化し、家族ができ子供が生まれ、年々顕著になっていった。

この感情をないがしろにしたままではずっと自分が苦しむことになる。そのことは誰よりも自分が理解していた。それと同時に、これは自分で仕事をするしかないのだということも。

理想の環境を探すのではなく、自分でつくるしかないのだという結論に辿り着いた。

店舗のないワイン屋という働き方のはじまりは、ずっと抱えていた負の感情だった。

これはいや、も大切に扱う

ワインも、「こういうのがいい」というのはなかなか見つけづらい。どんなものがいいかなんて分からないし、こういうのがいい、というのがわかっていればそもそも苦労していない。

聞いておいて何なのだが、どんなワインがいいですか?というのは酷な質問なのかもしれないと思っている。(ごめんなさい)

なので「こういうのがいい」というのがない場合は、反対に「こういうのがいや」を考えてみることをおすすめしたい。

例えば「濃いのはいや」「甘いのはいや」「酸っぱいのは苦手」とか。「こんなこと言ってもどうかな」なんて気にして頂かなくて大丈夫。どんなことも、何かあればそれをきっかけに道は開いていく。

「何かがいや」は、「何かをしたい」とおなじくらい大事な感情。

大したことではないと思わずに、正直な気持ちは大事に扱いたい。ワインも、生き方も。

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