猪熊弦一郎美術館(香川県丸亀市)へ行ってきました
猪熊弦一郎美術館(通称・MIMOCA)へ行ってきました。ドライブも兼ねて満喫した一人時間。今回は、写真多めのおでかけ記録です。
猪熊弦一郎美術館へ
猪熊弦一郎美術館があるのは、香川県丸亀市。個性的なその建物は、JR丸亀駅のすぐ目の前にあります。
徳島市内からは、車で1時間半ほどで到着しました。
15年くらい前に一度行って以来、2度目の訪問。
丸亀市にゆかりのある画家、猪熊弦一郎の全面的な協力のもと1991年11月に開館した、丸亀市猪熊弦一郎美術館(愛称:MIMOCA)。
猪熊弦一郎は、常に新しいものを紹介する「現代美術館」であることを強く希望したそう。(館内資料より)
自然光を取り込んだ明るく広々とした空間は、美術館に美しい空間を求める猪熊弦一郎の意思を共有した建築家の谷口吉生による設計。
館内の至るところにガラスがあって明るい空間が印象的でした。
「絵というものはそれを描いた画家の苦しみの足跡なのです。そういうものは遠くからぼんやり眺めていたのではわかりません。できるだけそばに行ってじっくりと、細かいところまで見つめていく、という見方が必要なのです。そうやってみるとじつにいろいろのことがつたわってきます。それはじつに面白いことなのです。」という猪熊弦一郎の考えに基づいて、パーテーションを設けておりません。ぜひじっくりとご鑑賞ください。
と、掲示された展示室のメッセージにじーんとくるものが。
ゆっくり
じっくり鑑賞。
全てを鑑賞した後は外へ。
雨が降っていましたが、それもまた素敵です。
Cafe MIMOCAへ
併設のカフェ「MIMOCA」でお昼ごはん。
ガラス張りの広々とした空間が気持ちがいい。
書斎にいるような落ち着いた気分になります。
どれも丁寧に作られていて、心も満たされました。(ランチは曜日が限られているみたいなので要確認)
休憩のあとは、建物をゆっくりと鑑賞。
外には大きな階段。
美術館は建物を楽しむのも好きなのです。
美術書専門の図書室があったり、フリースペースがあったり、美術館の中に入らなくても楽しむことができるスペースがたくさんあることに驚き。
とても開かれた美術館だと感じました。
美術館は心の病院
気軽に立ち寄り、美しい空間でいい作品を見て、新鮮な刺激を受けて心が元気になる場所であることを美術館に求め、MIMOCAのあるべき姿として「美術館は心の病院」という言葉を残した猪熊弦一郎。(館内資料より)
空間や作品、展示方法など、想いが反映されたそのすべてに納得。新しいことを積極的に取り入れ、気軽に立ち寄れる美術館である、との強い意思を感じました。
そして猪熊弦一郎についてもっと知りたくなり、ミュージアムショップでこちらを購入。
しばらくこの本で余韻に浸りたい。
そしてまた必ずこの場所を訪れたいと思います。