ワインなんて飲まなくていいのだけれど…

ワインは嗜好品。飲んでも飲まなくてもどちらでも良い。むしろ飲まなくていいとずっと思っていた。そんな私がワインを手にするようになり、暮らしに欠かせないものになった。

仕事のためから自分のために

ワインを飲み始めたのは仕事のため。

はじめはよく分からない飲み物だと思っていた。ラベルに何を書いているかも、違いもよくわからなかった。

けれどお客さんが楽しそうに飲んでいる姿を見ていたり、いろいろと飲んでいるうちに興味を持ち、ワインのことが知りたいと思うようになった。

自宅でも飲むようになって、ワインがあるならと少しずつワインを意識して料理をしてみたり、今までつくったことのなかった料理にもチャレンジしてみようと思い始めた。

それまでも料理は嫌いではなかった。けれど、仕事だったり育児だったりで余裕がなく、ただ食べるため、食べさせるために作るだけ。やらなければいけない、が重くのしかかり、料理に対するモチベーションは下がっていく一方。

そんな中ワインをきっかけに料理とまた向き合い始めることになり、作ることが楽しくなっていった。

食べたいもの、食べたいといわれたもの、食べてくれそうなもの。その日ごとに違う気分や冷蔵庫の中身を踏まえつつ、何を作ろうか考えながら自然と手が動くように。

買ってそのままにしていたレシピ本を取り出してきては食べたいものを作ったり、ワインに合うとか合わないとか、試しながら食べたり飲んだりすることがただ楽しかった。

美味しいを探る

ワインがあるから、と楽しくなった料理。けれどそれ以上に感じる変化は、「自分の美味しい」に敏感になったこと。

何をどんな時に美味しいと感じるのか。自分の思う美味しいにたどり着くにはどうすればいいのか。あれこれ思いを巡らせたり試してみたり。

食材の選び方や調理の仕方や季節感。素材や他の料理との組み合わせ。やればやるほどに奥が深いことを今更ながらに知る料理の世界。

美味しいものを作るのは簡単ではない。失敗もたくさん。けれど手を動かすことやそれを繰り返すことで作りたいものが新たにうまれ、自分の美味しいが鮮明になっていく。

自分だけが知る、美味しい

誰かが作ってくれるごはんは美味しいし、外で食べるのももちろん好き。

けれど、自分の美味しいと思うものは誰も教えてくれないし、本当に欲しいものを誰かが差し出してくれることもない。

おにぎりも、肉じゃがも、とびきりのご馳走も。

自分でつくるのがいちばん。そう思えるようになったのは、ワインのおかげ。

飲まなくてもいいのだけれど。この感覚を失いたくなくて、私はワインを飲んでいる。

本なんて読まなくたっていいのだけれど、

今回のタイトルはブックディレクターの幅允孝さんの著書から拝借しました。

この本を読んだときからずっと自分がなぜワインを飲むのかを考えていて、いつか書きたいと思っていたのです。

そして飲まなくてもいいのだけれど、飲んでみるのもいい。そう思ってもらえるようなワインを届けていきたいと、改めて思うのです。

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