変わること、変わっていくことってとても自然なこと
「ワインを開けたらすぐに飲み切らないといけないから…。」「1本全部飲みきれなくて、なかなかワインを開けるタイミングがない。」そういったお声をいただくことが時々あります。
ちなみに、お酒の弱い私は1本飲むなんてとてもできず、基本的に飲むのは少量。夫もワインを飲みますが、2人で飲んだとしても1回で1本空にすることはほとんどなく、数日かけて飲むことが多いです。
「全部飲みきれなくて残ってしまう。」という言葉にはきっと、「味が変わること」をダメなことだと思われていたり、美味しくなくなるという気持ちがあるのだと思いますが、自然に作られたワインの「味の変化」はとても自然なことで、時間と共に美味しく変化していくこともたくさんあります。
人も変わること、変わっていくことってよくあることだと思うのですが(私は考えとか、欲しいものとか、やりたいこととか、よく変わります。)、ワインに関しても変わっていくことはとっても自然なことです。
ちなみに、昨日私が飲んだのは、抜栓してから10日ほど経った赤ワイン。味わいは開けた後すぐよりもとっても美味しくなっていて、待った甲斐があった〜!と、とても嬉しくなりました。
人の印象で例えると、初めて会った時は少し緊張があるというか、固い印象で、本当のその人ではない気がするな〜と思っていたのが、10日ほど経ってやっぱり!って感じで穏やかな本来のその人の姿が見えたっていう、そんな感じです。
その赤ワインは、私は開けてすぐ飲んだ後に冷蔵庫の中で保管しながら、2日に1回程度ちょこっと飲んだりしていました。時間が経つほどに、キリっとしていた感じからまろやかというか、優しい味わいに変わってとっても美味しいなぁと感じるように!
変わる、という言葉だけだといろいろな印象があると思いますが、ワインの「味の変化」は、時にびっくりする程の変貌を遂げてくれることがあるんです。
そして、そんな時間が経つほどに美味しくなったり、少しずつ変わっていく姿を見せてくれるワインに出会うと、自然の力を感じるというか、自然の中で生まれた飲み物であることを感じて、変わるっていいことだなぁ。すてきなことだなぁと思わせてくれます。
なので、必ずしも開けてすぐに全てを飲み切る必要はなく、1本を少しずつ飲んでいく。それも楽しみ方の一つだと思います。私は自宅には抜栓したワインが冷蔵庫に大体3、4本置いてあり、その日の気分で飲むワインを選びながら、ちょっとずつ楽しんでいます。
どんなふうに変わるのか、分からないこともたくさんあるけれど、いろんな表情を感じたり、ワインとの出会いを楽しみたい。私はいつもそう思いながら飲んでいますし、ぜひいろんなワインの多様な味わいを感じていただけたらなぁと思っています。
そんなワインの出会いを楽しみ、好きな味わいを見つけることができる、ワインスタンド「自分に合うワインの見つけ方」を10月8日(土)に開催します。個性豊かなワインをお持ちしますので、飲み比べながらワインを楽しんでいただけたらと思います。皆様とゆっくりお話しながら私も夕暮れの楽しい時間を過ごしたいと思いますので、皆様のご参加お待ちしております〜!
では^ ^!