嬉しさがじんわりと込み上げた週末の赤ワイン

お店をはじめて、こんな日が来ると思ってもみなかった。この光景は、この先もきっと忘れることはないと思う。

アメリカから来られた団体のお客様が先週来店された。藍染めなどを中心に徳島県内を巡るツアーの中に、sizentoへの来店を組み込んでくださったのだ。

ご用意したのは地元の野菜に魚介にお肉と、県内の食材をふんだんに盛り込んだコース。(と言ってもいつもお店でお出ししているコース)シェフ自ら調達してきた野菜や果物に阿波とん豚(徳島産のブランド豚)で作った生ハム。藍(藍染に使われる藍の葉っぱをパウダーにしたもの)を練り込んだ自家製のフォカッチャにパスタ。自分たちで収穫したヤマモモのソースに、出来上がったばかりの阿波晩茶(自分でつくった)もお出しした。

もうすっかり忘れてしまっていて、なんとかひっぱり出しながらの英語での料理や食材の説明だったけれど、ガイドの方の通訳にかなり助けていただきながら(とても熱心で心強いサポートをしてくださり、その力も偉大だった!)皆さんに料理を楽しんでいただいた。

アメリカから徳島まで来てくださったこと、そしてこんな小さなお店に訪れてくださったこと。たくさんもらった笑顔やかけてもらった言葉の数々に心がじんわりと満たされていった。(途中私たち夫婦がどうやって出会ったのかとか、お店の内装は誰が考えたのとか、そういうことを質問してくれたのも面白かったしみんなでの記念撮影も盛り上がった 笑)

自分たちがいつもやっていることが、ふだんは遠く離れた場所にいる初めて会った方にもちゃんと伝わるんだなと感じられて、これまでやってきたことを肯定できたというか、本当に良かったと思えたし嬉しかった。

こうすればよかったとかああすれば良かった、をあげればきりがない。けれどできることは十分やったし精一杯のおもてなしはできたから良しとする。

そんな日はワインで乾杯〜といきたいところだったけれど、夜遅かったのと次の日も朝からやることがあったので、すだちソーダをぐびぐびっと飲んで終了。

週末を待ってから、届いたばかりの赤ワインでほっと一息。

ベリーのようにしっかりとした果実味がありながらも、フレッシュで爽やか赤ワイン。

美味しいというよりも魅力的、という表現の方がしっくりくる。飲むたびに感じるいろいろな表情にドキッとして、何度も飲んでいくうちにその魅力に引き込まれていく。

造っているひとがきっと魅力的なのだろう。そう思わずにはいられない味がした。

まだ訪れたことのない国で、まだ会ったことのない人が作ったものでも感じることはある。

だから今できることをひとつひとつ積み重ねていこう。それくらいしかできないのだから。

今日のワイン

ベリーのようなフレッシュさと、しっかりとした果実味と。一見すると相反している要素がバランスよく感じられる赤。

pitti(ピッティ)というワイン名は、造り手であるピットナウアー自身のニックネームに由来しています。

一口飲むとその魅力に引き込まれる、ピュアでまっすぐなワインです。

pitti(ピッティ)


生産国/オーストリア、ワイナリー/ピットナウアー、ぶどう品種/ツヴァイゲルト・ブラウフレンキッシュ、タイプ/赤・ミディアム、アルコール度数/13%、ヴィンテージ/2023、栓のタイプ/スクリューキャップ、容量/750ml

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